タイトル画像:アートセラピーとは?

2.画には心の内側が映ります

もし、心を鏡に映すことができれば、自分で原因を認識し、具体的な対策や行動を起こして解決することができるでしょう。でも、残念ながら、心の内側を直接映し出す方法はありません。でも、その代わり、間接的に心の状態を投影する方法があります。

「画」(え)を描くことです。

画像:アートセラピーで描かれた画の例左の画は、以前開催したセミナーで、ある受講生(30代男性)が描いた画を再現したものです。テーマは「人とのおつき合い」。一見、問題あるようには思えないかもしれません。でも「人とのおつき合い」というテーマなのに、どちらの顔も描かれていないのは何故でしょう?
(>分析・解釈とアドバイスは、こちらをクリック

絵画には、描いた人の“心の状態”が反映されます。
「絵画を描く」とは、喜びや悲しみ、怒り、恐れ、不安、情熱、願いといった、目には見えない“内なるメッセージ”を、「他人に伝えるため」に、「他人にわかるような形で表現する行動」……と言うこともできます(美術に限らず、あらゆる芸術活動が、作者の内面を表現する活動であることを考えれば、これは当然です)。

そこで、逆に外側から“鍵”となるテーマを提示し、それに基づいて画を描いてもらいます。そして、描かれた画を基に、その人の心がどんな状態にあるか、どんなところに問題があるかなどを、分析、解釈します。

これがアートセラピーの原理です。


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