特別顧問に就任いただきました

画像:窓と椅子

この度、黒須正明氏に、当社の特別顧問にご就任を頂きました。

アートセラピーの絵画部門には「鑑賞法」と「描画法」(医療での言葉とは違っています)の、二つの方向があります。
私のアートセラピスト講座の授業においても、「好きな絵」と「嫌いな絵」を教えていただくことから始まり、自分で画を描くうちに、その好き嫌いが変化することも起きます。自分の画から「深い声」を聴くうちに、画家の絵からも、その「声」を聴こうとする方向が表れ、その結果、好みの変化に繋がることがあります。

人は、古今東西の名言に出会い、その刺激によって、意識が変わる体験をすることがあります。その一言が、自分でも気づかずに持っている、自分の人生への潜在的な要求を言語化してくれるためです。不安な落ち着かない内面に「1piece」として起点を打つことができます。いにしえの人だけではなく、同時代に生きている、そのような言葉が重要な時代だと思います。多様な好奇心にあふれた黒須正明氏のメッセージのご紹介と共に、特別顧問にご就任頂き、心より厚く御礼を申し上げます。

黒須正明氏からのご挨拶
僕と絵

若いころ、アートの制作によるセラピーと、アートの鑑賞によるセラピーについて、絵画や音楽に関して検討したことがあります。
僕は今では、飲食店のボトルに怪物の絵を描くくらいしか描画の方はやっていませんが、鑑賞の方は相変わらず続けていて、集めた画集は、横幅にして10mを超えるくらいになっています。なかでもMark Rothkoが好きで、油彩をもっていて、額装してベッドの脇に飾ってあります。もちろん、具象でも好きな画家――たとえば Emil Nolde など――はあります。ともかくRothkoの絵は、眺めているだけで気持ちが安らぎます。まあ、彼は自殺するほどの激しさも秘めていた画家ではあるので、安らぎと同時にその画面に激しさを読み取ることも可能なのでしょうけれど、そうした感情の振れ幅の大きさが絵画の背後にあるのだなあ……などと思いながら鑑賞しています。見ているだけで気持ちが休まります。

〈黒須氏のプロフィール〉
77歳 放送大学名誉教授 UX研究者
人間の活動とその所産である人工物に関わるあらゆる研究領域に関心をもっている。
趣味 様々な分野のアート鑑賞・及びコレクション・特に遺跡への旅