エグゼクティブ・アドバイザーに就任いただきました

この度、山本英史氏に、当社のエグゼクティブ・アドバイザーにご就任を頂きました。
私が、アートセラピストアカデミー有限会社を設立したのは2004年で、今年で21年目となります。その間もいろいろなことがありましたが、今回、山本氏にご就任いただいたことに、それらと全く違う感動を抱いております。
人の意識や行動パターンは生まれつきであり、一生変わらないものだという声があります。しかし、長年の経験からの私の答えは「変われる」です。では、何が、どう変わるのでしょうか……。
何も考えず、外からの刺激に反復だけしていては変わりません。そして、年齢を重ねるにつれ、身体と心に馴染み過ぎた反復行動のレベルは、気力や体力の衰えと共に低下していきます。
アートセラピーが果たす役割は、ここにあります。
普段から自分が情報発新(=表現)していること、特に「無意識に表現していること」に「気付かされて」、そのことに「意識的になる」ことで、人生に(→よい方向への)変化が起こります。
例えば、仕事でも起き得る「自信の無さ」の一つに「自分との約束を守れない」ということがあります。自分に自信が無い人はプライベートでも、日曜日に寝坊して、行こうとしていた海に結局行かなかったら「私は早起きができないタイプだから」と決めつけます。しかし、実は「早起きができない」のではなく、自分がつくった「目標という約束」を、潜在意識のレベルで無視しているのです。この、深い意識での自己判断に気づかない限り、「自分との約束を守らない」という行動は続き、後悔が増え続けていきます。
そのままでいると、トラブルは大きくなっていきます。1回目は会社に遅刻し、2回目は恋人と別れるきっかけになり、そして3回目は……?
不思議なことに3回目の異変を無視すると、もう「変わる機会」は訪れません。ピンチを「自分の意識変革」というチャンスに変えることができるかどうかが“分かれ道”です。人は、苦しい体験から「自分」という個性に出会い、深く望めば、刺激への感情や対応を変えていくことができます。私はこれを、「生きている間に、まだ開いていない自分の別の心の扉を開ける」という意味で『第二の誕生』と呼んでいます。
テーマに基づいた数枚の画の描くことで、やっとそれを受け入れることができます。運命は、そこから行動を変えることができるかどうかで変わっていきます。ただし、変えられるかどうかは、本人次第です。アートセラピーは「自分の行動を自律的に変化していただくこと」が目的です。したがって、アートセラピー・セッションにおいて、セラピストは強引な誘導はしません。
女性から頂いた嬉しいメールをご紹介させて頂きます。
「黒須さまは笑顔がたいへん素敵ですね。きっとアートセラピーを通して多くの方の内面に働きかけてこられたのではないかと感じました」
山本氏は、当スクールのセッションを何度か受けられ、ご自身の“ヒント”になることをピックアップして、役立てていただきました。その経験を踏まえ、今回、まだ体験されていない方へ、とても冷静で分かりやすい、アートセラピーにとって重要な要素を表現していただきました。
山本氏には改めて、就任していただいたことに、深く感謝申し上げます。
山本英史氏からのご挨拶
この度、アートセラピストアカデミーのエグゼクティブアドバイザーに就任しました、山本英史と申します。
私は黒須先生のアートセラピー・セッションを受け続けることにより、無意識の中にある自分の重要な資質を発見し、自分に対する意識のしかたを変えることによって、混沌とする社会に中にありながら、自分軸を保った人生を歩んでいられていると感じています。このような有用なメソッドが様々な人に良い影響を与え続けられるよう、微力ながらお手伝いできればと考えています。よろしくお願い申し上げます。
〈山本氏のプロフィール〉
61歳 工学博士 趣味:花のカレンダー製作,オートクチュール刺繍